半自動溶接の種類
金属を溶かして接合する技術である溶接には、さまざまな種類があります。
その中でも、溶接材料が自動で供給される半自動溶接にはどのような種類があるのでしょうか。
今回は、半自動溶接の種類を紹介いたします。
▼半自動溶接の種類
■ガスシールドアーク溶接
ガスシールドアーク溶接とは、シールドガスを使用します。
溶接の種類は使用するガスの種類によって分類されており、具体的な方法は下記の通りです。
・CO2溶接…炭酸ガスを使用する方法で主に鉄の溶接に用いられており、価格が安価なことから半自動溶接での採用が多い
・MIG溶接…アルゴンを使用しており、ステンレスやアルミの薄板など非金属の溶接も可能
・MAG溶接…炭酸ガス20%とアルゴン80%の混合ガスを使用しており、溶け込みが深くなることで強度が高い
このように、MAG溶接がCO2溶接とMIG溶接の欠点を補い合っています。
■ノンガス溶接
ノンガス溶接とは、フラックスが塗装されたワイヤーを使用することでシールドガスを使用せずに溶接できる方法です。
シールドガスは風の影響を受けるため屋外作業には向きませんが、ノンガス溶接の場合は場所を考慮する必要がありません。
そのためガスボンベが不要で費用削減になり、屋外でも作業をすることが可能です。
▼まとめ
半自動溶接の種類は大きく分けて、ガスシールドアーク溶接とノンガス溶接があります。
同じ半自動溶接でも用途別に適している種類が異なるため、名称と種類の違いを覚えておくとよいでしょう。
『株式会社鈴木工業所』は、確かな鈑金加工や溶接技術でお客様の幅広いご要望にお応えしております。
アルミ・鉄・ステンレスなどについて困ったことや相談したいことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
NEW
-
query_builder 2023/06/06
-
溶接する際にひずみはなぜ起きるのか?
query_builder 2024/12/01 -
DIYで溶接する際の注意点
query_builder 2024/11/02 -
腐食しにくい金属について
query_builder 2024/10/01 -
鈑金加工を行った部品の用途とは
query_builder 2024/09/03