鋼と鉄の違いとは
鉄と鋼の違いについて、ご存じでしょうか?
鉄は私たちの生活において身近なものですが、鋼についてはご存じない方が多いようです。
この記事では鉄・鋼の特徴や両者の違いについて、わかりやすく解説いたします。
▼鋼と鉄について
■鋼の特徴
鋼とは、鉄に炭素やその他の元素を含んだ合金のことです。
炭素含有量が増えると鋼の硬度・強度は上がりますが、増えすぎると靭性は低くなる特性があります。
建築現場・工場・自動車・調理器具など、日常生活で使用頻度が高いものに使用されていることが多いです。
具体的には、ドアの丁番・ボルトやナット・カトラリーなどが挙げられます。
■鉄の特徴
加工されていない鉄は、日常生活で目にすることは少ないです。
純粋な鉄は脆くデリケートですぐにサビてしまうため、取扱いは慎重に行わなければなりません。
鉄は酸化する時に発熱を伴いますが、この熱を利用したものが使い捨てカイロです。
鉄粉・水分・活性炭・食塩などを混ぜることで酸化反応のスピードを上げ、温かさをコントロールしています。
■鋼と鉄の違い
・炭素含有量…鉄には炭素が含まれず、鋼には炭素が含まれている
・性質…鉄は炭素を含まないので脆いが、鋼は炭素を含有しているため強度と硬度が高い
・加工…純粋な鉄は酸化しやすく加工しづらいが、鋼は耐食性があり加工しやすい
▼まとめ
普段の生活で鉄を目にすることは少なく、私たちが鉄だと認識しているものは鉄に炭素を混ぜた「鋼」です。
鋼は強度や高度が高い・加工しやすい・酸化しにくいという特徴があります。
一方で鉄は鋼に比べると脆いため、加工しにくくサビやすいです。
『株式会社鈴木工業所』は、アルミ・鉄・ステンレスなどの加工・修理を行っています。
NEW
-
query_builder 2023/06/06
-
溶接する際にひずみはなぜ起きるのか?
query_builder 2024/12/01 -
DIYで溶接する際の注意点
query_builder 2024/11/02 -
腐食しにくい金属について
query_builder 2024/10/01 -
鈑金加工を行った部品の用途とは
query_builder 2024/09/03